ウグイのなれ鮨
山々に新緑の光る頃、琵琶湖にはウグイ漁が盛んになります。昔から、湖畔に住む住民は鮒と同じようにウグイをなれ鮨にしてきました。
この時期になりウグイがたくさんとれると、近所の主婦たちが助け合って作ります。
★ウグイのなれ鮨の作り方:
- ウグイのうろこを取る。腹を切り内臓を取り除いて水洗いする。
- 樽に魚を1列に並べて魚が見えないくらい塩を振る。この行程(魚・塩)を繰り返し漬けて最後に重石をする。(約3ヶ月ほど塩押しをする)
- 夏の土用に塩を捨てて、魚を美しく水洗いして、水分を取る。
- ご飯を炊く。(20匹に1升の割合)ご飯を冷ます。
- 樽にご飯を敷いて清酒を振りかけ、魚を並べて、前回の塩漬けと同じように交互に漬けて重石をする。(夏場なのでしっかり蓋をする。)(約100日すれば、ご飯とともに魚も食べられます)
- ご飯を捨てて魚をきれいに水洗いして水分を取る。酒の粕、みりん、白砂糖を好みに合わせて混ぜ、その中に魚を漬ける。(1か月くらいで食べられる)
きれいに洗って きれいに並べて漬け込む