丁稚羊羹(でっちようかん)
竹の皮で包む 蒸し器で蒸す
古くから丁稚羊羹と言う名前で好まれて来ました。
昔は、子どもの頃から親元(生家)を離れ、遠く(都)へ働きに出ました。
その当時は、休日というものは、一年のうち正月とお盆休みぐらいしかありませんでした。やっと休みをもらい、親元から奉公先へ戻るときには、収穫した新小豆を使い母親手作りの蒸し羊羹を手みやげとして持たせました。小豆を丁寧にこしあんにし、小麦粉をつなぎとして蒸したもので食べる頃には竹の皮の香りがほんのりとして、田舎の味として都の人に好まれました。小豆の風味を生かし、あっさりとしておいしく、又、ヘルシーな羊羹で高島の郷土の味として現在も人気があります。
材料
こしあん(砂糖入り) 1kg (10~12本分)
薄力粉 50g
米粉 20g
竹の皮 10~12枚(一晩水に浸けておく)
作り方:
- 竹の皮は、水に浸しアク抜きした後、水気を取る。
- こしあんをボウルに入れ粉を少しずつふるい入れよく混ぜ合わす。へらで伸ばせるほどの堅さになるように水を加え調節し、10~12に等分する。
- 竹の皮に2.のあんを入れて形よく包み、結んで、蒸気の上がった蒸し器で約15~20分位蒸す。
- 水気を拭き取り、軽く重しをして冷やすと竹の皮の香りが付きおいしくなる。
・小豆は必要以上に煮すぎない
・強火で短時間で煮ること
・冷めてから皮を開けること