郷土のおせち料理
正月や節句のご馳走に用いる煮しめ料理。 食の文化「おせち料理」は、江戸時代後期から江戸の人々の暮らしが豊かになり正月の料理もさまざまなものができました。
家族がそろって一緒に食事をする。いつまでも残したい食の文化です。 |
正月に関する行事や言葉
初日の出・初詣・門松・しめ飾り・年男・若水・鏡餅・おとそ・おせち料理・雑煮・お年玉・書き初め・初夢・七草がゆ・鏡開き・小正月・左義長・藪入り
材料
丸餅 4個
水 カップ3と1/2
頭イモ(里芋)
白カブラ 1/4個
昆布 10cm
かつお節 10g
味噌(白)
作り方:
- 里芋の皮をむき軟らかく煮る。
- カブラは食べやすく切る。
- だしをとる。昆布を水につける(1時間)、火にかけ沸騰前に取り出す。かつお節を入れくらくらと火を入れる。すぐに火を止め、かつお節が沈むのを待ってからこす。
- カブラを入れ軟らかく煮る。味噌を入れ里芋を入れる。餅を入れ弱火で崩れないように加熱する。
※ 固い餅は、あらかじめ湯の中で軽く煮て入れると汁が濁らない。
雑煮(ぞうに)とは 正月になぜ『雑』なものを食べるのか? 正月といえば、まず「雑煮」を思い浮かべる人が多いと思います。 もともと雑煮は、年神様に供えた餅を神棚から下ろし、それを野菜や魚介等で煮込んで作った料理で『雑煮餅』と言いました。 雑煮はもともとは正月用ではなく、室町時代ごろの儀礼的な酒宴などで出されたのが始まりです。 最初に雑煮を食べて胃袋を安定させてから酒宴に移るための前菜だったものが、やがて正月料理になったといいます。 |
材料
鶏肉 150g
ごぼう 150g
人参(金時) 1本
れんこん 150g
里芋 250g
こんにゃく 1枚
干し椎茸 3枚
さやえんどう 5枚
土ショウガ 1かけ
だし汁 2カップ
薄口醤油 大さじ3
砂糖 大さじ1
味醂 ・醤油(塩)
作り方:
- ごぼう・れんこんは5ミリほどの斜め切り、水につけてあく抜きをする。人参は半月又はいちょう切り。
こんにゃくは5ミリの厚さで3角切りし、下ゆでする。里芋は一口大。干し椎茸は水に戻し半分又は4つ切り。 - 鶏肉は一口大に切り鍋にサラダオイルを入れ、土ショウガの千切りと肉を炒め砂糖大さじ1、醤油大さじ3を入れて煮る。
- 大きな鍋に油大さじ1を熱してごぼうをじっくり炒める。弱火にかけて蓋をする。時々混ぜ蒸らしながら炒め煮する。七分通り火を通し里芋以外の1.の野菜と2.の肉と煮汁を加える。ひたひたになるようにだし汁を入れる。煮立ったら里芋を入れる。
- 里いもが柔らかくなれば醤油と味醂を補い味を調える。さやえんどうの筋を取り色よく茹で3.と一緒に盛る。
材料
ごぼう 60g
白ごま 大さじ2
醤油
※ごま酢
白ごま 大さじ2
酢 大さじ2
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/4
作り方:
- ごぼうは皮をこそげ4センチ長さに切る。すぐ水につけてあく抜きをする。(酢を少し入れると白く仕上がる)軽くすりこぎでたたき繊維をつぶす。
- 鍋に湯を沸かしごぼうを茹でる。(米のとぎ汁で茹でると柔らかく茹でられる)
- 白ごまを煎ってすり鉢ですり、醤油を加えて味を調え熱いごぼうをからめる。
※酢ごぼうの場合
- ごま酢を作り和える。盛りつけてから好みで青のり粉を振る。
材料
ごまめ 50g
A
醤油 大さじ1
砂糖 大さじ1
酒 大さじ1.5
味醂 小さじ2
作り方:
- フライパンを温め、(油は入れない)ごまめを入れゆっくりと焦がさないように煎る。ぽきっと折れるようになったら取り出す。
※オーブンや電子レンジでも炒れる。 - 唐辛子は種を取り小口切りにする。
- フライパンを拭き取り、Aの調味料を入れ火にかけ、泡が立つまで弱火で煮立てる。泡が小さくなれば1.2.を入れ手早く混ぜてからめる。仕上げに唐辛子を入れる。
- バットにサラダオイルをひき広げてさます。
材料
里芋 300g
タコ 200g
こんにゃく 1枚
みりん 大さじ3
A
水 2カップ
醤油 1/3
酒 1/3
砂糖 1/3
重曹 小さじ1/4
作り方:
- タコは布巾で包み大根でたたく。ぬめりを取って、煮立てた湯に入れ半ゆでにし、冷まし、ぶつ切りにする。
- こんにゃくは湯を通し短冊に切る。
- 里芋は皮をむき、下ゆでし、水で洗う。
- Aを煮立てた中に、タコを入れ沸騰すると中火にして10分煮る。里芋とこんにゃくを入れ15分煮る。みりんを入れてひと煮えさせ火を止め味を含ませる。
材料
レンコン 大一節 (250g)
赤唐辛子の小口切り 1本
A
酢 2/3 カップ
砂糖 大さじ5
塩 大さじ1/2
作り方:
- レンコンは皮をむいてごく薄い輪切りにする。変色を防ぐため切ったそばから水に放して行く。
- 鍋にAを合わせて中火にかけ甘酢を作る。(広口鍋の方が、れんこんが重ならなくてよい)
- 2.が煮立ったら水気を切ったレンコンを入れて広げる。再び煮立ったら30秒ほど煮て火を止める。
- レンコンを煮汁ごとバットに並べて平たく広げる。そのまましばらくおいて冷まし、味をしみこませる。
材料
煮昆布 90g
具
身欠きニシン(新巻鮭)
ちくわ
人参
ごぼうA 昆布の付け汁 ・酢 大さじ2
B 砂糖・醤油・みりん=各大さじ3
かんぴょう(竹の皮)
作り方:
- ニシンは、米のとぎ汁に一晩つけ、戻して汚れを取る。鮭は薄い塩水につけ塩出しをする。
- 昆布は汚れを布巾でとり、水につけしんなりさせる。付け水は残しておく。
- 好みの芯を昆布で巻き、かんぴょうでゆるいめに結ぶ。
- 平鍋に並べ昆布の漬け汁と酢を入れて強火にかける。沸騰したらアクを取り、落としぶたをして30分ほど煮る。煮汁が無くなればだし汁を足し柔らかくなれば、砂糖を入れて20分、醤油を入れて20分と煮汁がほとんどなくなるまで煮る。
材料
黒豆 150g
砂糖 100g
醤油 大さじ1
水 カップ7
古くぎ
重曹 小さじ1/4
作り方:
- 豆をさっと洗う。
- 古くぎを洗い束ねておく。
- 鍋にの豆と水、砂糖、醤油、古釘を入れ沸騰させる。蓋をして一晩おく。
- 中火で沸騰させながら煮る。途中あくを取る。ごく弱火で軟らかく煮る。
- 汁が少なくなれば湯を補い、豆がいつも煮汁に浸っているように煮る。
豆類の煮方のこつは・・・・
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材料
さつまいも 300g
砂糖 40g
栗の甘露煮のシロップ 1/2カップ
栗甘露煮 7個
クチナシの実
作り方:
- さつまいもは厚めに皮をむき2cmの輪切りにし、10分ほど水につけておく。
- くちなしの実をすりこぎでたたきつぶして布に包む。
- 鍋に1.2.をいれ、水を入れ串が通るまで煮る。
- 熱いうちに裏ごしにかける。(フードカッターを使うと早い)
- 4.と砂糖、シロップを入れ、弱火で焦がさないように底からかき混ぜ、艶よく練り上げて、栗の甘露煮と合わせる。
材料
大根 600g
人参 60g
干し柿 2~3個
(生柿でも可)
酢 大さじ4
砂糖 大さじ3
みりん 少々
作り方:
- 大根を4センチ長さの繊維に沿って縦に千切りにする。人参は大根より少し小さめの千切り。それぞれに塩をふりしんなりさせる。水気が出てきたらよくもんでしぼり、酢を少々ふりもう一度絞る。
- 干し柿は、みりん少々ふり柔らかくしておいてから細く切る。
- 1.と2.に砂糖と酢を加えて混ぜる。
材料
棒だら(水に浸け柔らかくなったもの)
里芋 (ぬめりを取るため少しゆがく)
A
だしの素
醤油
みりん
砂糖
作り方:
- 鍋に水を入れ、棒だらを柔らかくなるまで茹でる。(ゆで汁を少し残しておく)
- 鍋に里いもと1.の棒だらを入れ、1.のゆで汁とAを入れて煮る。
棒だらは十分に柔らかくなってから醤油を入れることですね。 早くから醤油を入れると固くなってしまいますよ。 |
材料
白かぶら 700g
卵白 2個分
塩 少々
白身の魚 200g
えび 4尾
ゆり根 4
ぎんなん 4
しめじ 1/3パック
人参・三つ葉 少々
銀あん
A
だし 300ml
みりん 15ml
薄口醤油 30ml
塩 小さじ1/4
くず粉(片栗粉) 大さじ1
わさび
ゆず
だし汁
作り方:
- かぶは厚いめに皮をむきおろし金でおろし、軽く水気を切る。卵白を泡を立てないようにほぐして混ぜる。
- 魚は一口大に切る。えびは皮・腸をとり塩と酒を軽く振り電子レンジで2分。
- ゆり根は掃除して塩ゆでする。ぎんなんは皮をむいて塩ゆでし、薄皮をむく。
- しめじは子房に分け、だしで2~3分煮てそのまま汁に浸け、ぎんなん、ゆり根もつけておく。三つ葉は1.5cmに切る。水気を切って1.に混ぜ合わせる。
- 人参は茹でて梅型に型抜きする。
- 椀に魚・えびを入れ、3.を乗せる。強火の蒸し器で15分蒸す。
- あんは、だしを温めAを入れ煮立てる。水溶きのくず粉を入れ、もう一度煮立てて透明感が出たら火から下ろし4.にかける。
- 仕上げに松葉ゆずとわさびをのせる。
材料
白かぶら 250g
赤唐辛子 少々
A
砂糖 大さじ1/2
酢 25ml
昆布 3cm
作り方:
- かぶらは2cmの輪切りにし、厚く皮をむく。両側に割り箸をおき1~2ミリの切り込みを入れながら包丁を入れ、2cm角に切り落とす。
- 塩をふり軽くもみ、軽い重しをし、1時間ほどおく。
- 水を切ったかぶらと昆布に、Aを合わしてかけ軽く重しをする。
- 盛り合わせは、菊の花のように開き小口切りの唐辛子を花の中央に飾る。
材料
こんにゃく
砂糖
酒
みりん
だし汁
作り方:
- こんにゃくは適当な大きさに切り、軽く茹でる。
- 湯を切り、から煎りする。
- 調味料を煮立て2.を入れ、好みでタカノツメを入れ、弱火で煮る。煮汁のままで置いておくとよく味がしみる。
材料(5人分)
コーンスターチ 40g
牛乳 2カップ
砂糖 40g
抹茶 大さじ1
甘納豆(小豆) 40g
作り方:
- コーンスターチ・抹茶・砂糖を合わせて少量の牛乳を入れて、よく混ぜる。
- 徐々に残りの牛乳を加えて混ぜる。
- こし器でこして鍋に入れる。
- 中火にして、底からよくかき混ぜて、とろみが出てきたら水で濡らした流し缶に入れ、甘納豆を散らす。
- あら熱を取り、冷蔵庫で冷やす。
- 適当な器に盛りつける。
材料
梅酒 大さじ2
水 カップ1.5
粉かんてん 4g
砂糖 40g
小豆の砂糖煮 適当
作り方:
- かんてんは洗ってほぐして分量の水に浸けてしばらくおく。火にかけ煮溶かして砂糖を入れ、煮溶かす。
- あら熱を取り梅酒を静かに混ぜ合わせ、小豆を散らしてから、水で濡らしたゼリー型に注ぎ冷蔵庫で固める。
材料
黒豆の密煮 160g
インスタントコーヒー 大さじ4
粉ゼラチン 5g×4袋
水 1/2カップ
グラニュー糖 80g
水 3カップ
トッピング用
クリーム
グラニュー糖
作り方:
- ゼラチンをカップ1/2の水でふやかしておく。
- 黒豆はザルにあけ水気を切る。
- 鍋に3カップの水と砂糖(グラニュー糖)を入れ、火にかけ沸騰させて砂糖を煮溶かし、インスタントコーヒーを入れる。人肌に冷まし1.のゼラチンを混ぜ合わせる。
- ボウルに3.を入れ2.の豆を入れる。ボウルの底を氷水にあてて冷やしながらスプーンでゆっくり混ぜてとろりとさせてから冷蔵庫で冷やす。
- 生クリームにグラニュー糖を入れ角が立つまで泡立て器でたててトッピングする。 ※型抜きする場合は、ゼラチンの分量を増やす。
材料
塩サバ 1/4尾
酢・水・砂糖・薄口醤油・塩・昆布
青ネギ 200g
A合わせ味噌
白味噌 50g
だし汁 大さじ1
酒 大さじ1
砂糖 小さじ1
Bからし味噌
みりん 大さじ1
酢 大さじ1~2
溶きからし
※小骨を抜く為のそげぬき
作り方:
- サバを三枚におろし、塩をたっぷりと両面にまぶし3~4時間おき身を引きしめる。
- 腹骨をとり、血合いのところにある小骨も抜き取りさっと水洗いし水気を拭き取る。
- 割酢を合わせ、10分おく。(途中でひっくり返す)サバの表面が白くなると取り出し、サバの皮を頭から尾に向かってむく。薄くそぎ切りにする。
- ネギは熱湯でゆでる。ざるにとり軽く塩をふり、手早く冷ます。まな板にそろえて並べ、根の方からすりこぎで押さえてヌメリを出す。食べやすく切る。
- Aの合わせ味噌を、鍋にいれて湯煎で練り上げる。
※冷ましてから溶きからしと酢とみりんでBのからし味噌を作る。 - 4.と5.を和えて器に盛る。
冬の青ネギが一番おいしい季節です。
サバの代わりにイカを使って和えますとこちらも大変おいしく頂くことができます。
イカは、内臓を取り除いて丸のまま熱湯で茹でます。(茹ですぎないように)茹でたイカを細く切り、先に茹でておいたネギと一緒に酢味噌で和えます。
材料
米 1カップ
水(小豆の煮汁含む) 7カップ
小豆 50g
塩 大さじ4/5
餅 80g
作り方:
- 小豆は一度沸騰させその湯は捨てる。再度、小豆の6倍の水で約30分煮る。(途中15分で1/2の煮汁をとっておく)
- 米は手早く洗い、分量の水に約1時間浸水・吸収させておく。
- 2.を鍋に入れ火にかける。最初は強火、沸騰後は中央だけが沸騰する火力で約50分炊く。1センチ角に切った餅と1.を入れ餅が軟らかくなったら火を止め、塩で味付けし、蓋をして蒸らす。
材料
春の七草
セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ
米
水
塩 少々
作り方:
- 小豆がゆと同様に、小豆の代わりが七草にする。
七草のわらべ歌
"唐との鳥が 日本の国に渡らん先に七草しましょう
トン トン トン トン"
粥の種類
粥の種類 米(g) 水(ml) 出来上がり量(g)
三 分 粥 70 1,200 1,000
五 分 粥 100 1,200 1,000
七 分 粥 150 1,200 1,000
全 粥 200 1,200 1,000
~ 胃腸の疲れをいやそう ~ 年末・年始のストレスや暴食・暴飲など、食生活は乱れています。胃腸分泌や胃壁を守る粘液の分泌が悪くなると、胃腸の働きがにぶり、胃痛や胃もたれが起こりやすくなります。この場合半日ぐらい何も食べず胃を休めることが大切です。やや食欲が出てきたら消化のよいものから食べ始め、胃腸の働きの回復につとめましょう。 粥は体を温め、胃腸の働きを回復させるのに役立ちます。粥には胃に優しい三分粥から全粥まで段階が色々あります 正月11日の鏡開きには小豆粥を食べる習慣があります。古くからの食生活の知恵を、家族の健康に役立ててくださいね。 |